◆声優になるまで

永島さんは大阪生まれの大阪育ち。雑誌の記事などで「特技は大阪弁」あるのをしっかりチェックしてた読者は、訛で苦労したりしたんだろうな、なんて想像していたかもしれない。ところが意外に永島さん、コトバではそれほど苦労しなかった。東京暮らしの経験もある福岡生れのお母サマ、関西弁が大っ嫌いで(…でもナゼか今はバリバリの関西弁だとか)、大事なひとり娘には“関西弁禁止”の英才(?)教育。…とは言っても学校にいけば友達は全員大阪弁。いくら気をつけていても「やっぱりたまにはポロッと出ちゃう」のはご愛嬌。お母サマもけっこうアバウトだったりして…。言葉の点では厳しかったけれど、将来にかんしては実にさばけていた。「スキなことをしなさい」…で野放しで大きくなったと笑う永島さん、声優を志した時も一切反対はされなかった。
「母が自由に生きてきたヒトだったから、『あんたも自由にやんなさい』って応援してくれたんです」
ところでこの世界に入る前には、一年間のOL時代があった。といっても、養成所に通いながらのオツトメで「その一年はホントつらかったですね」と永島さんは振り返る。
会社は完全週休二日制。お休みの土、日をつぶして稽古に通った。自分で志したこととはいえ、休みがないのはやっぱりキツかった。会社では、絵に描いたようなOL生活。お茶汲み、ワープロ、コピー取り、忘れちゃいけない給湯室での悪口大会。
「お局サマのイジメなんていうのはなかったですけど。先輩と一緒になって上司が嫌いでしたから…」
会社を辞める時はけっこう大変だったとか。あの手この手の引き止めに、涙ながらに「東京へ行くんです!!」。
OL時代に比べると、現在の収入は段違いに増えた。
「ぜんっぜん違います。スゴク満足しています」
ありがたいことに仕事は好調、収入安定、生活面での不満はゼロ。気になるお金の遣い道は?
これには永島さん、すかさず「貯めてますねぇ」
この前、ひょんなことからボヤを出し、家中がススだらけになってしまった。ハウスクリーニングに大金をはたいてしまって(けっこう取られるんだコレが)、で、また一から貯め直しなんだとか。
実はその貯金、引っ越し費用に当てるつもりだった。
「あたしって不精だから、引っ越しが面倒なんです。で、お金があったら引っ越しセンター呼べるかなって。エヘヘ」
せっかく楽しようって考えてたのに、お金がパーで引っ越しもおジャン。当分ワンルームからは解放されない。
つき合いで飲むことも多いため、けっこう食事にも出費がかさんでいる。どうしても外食が多い永島さん、意外にエンゲル係数高いかも。ちなみにあまり自炊しないのは、“疲れ過ぎ”に加えて火力の弱い電気コンロしかないのもその一因。さらに、「何にもはいんない」ツカエナイ冷蔵庫(ホラ、備え付けのアレ)も片棒を担いでいるらしい。
と、あれこれ話してくれたけど、本当は、稼いだお金は真先に母親に送金するという親孝行娘なのだヨ。


(本文より抜粋)

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