プロローグ

 テレビ、雑誌、コレクション…美しさにこだわりつづける女たち

モデルと聞いてあまたは何をイメージしますか。
小さい顔に長い手足、すばらしいスタイルの女性たち。ファッション雑誌を開けばグラビアでポーズをとっている美しい人がいる。テレビコマーシャルで新製品のお菓子を美味しそうにほおばる少女。レストランなどのポスターでは、ビールのジョッキ片手に微笑むキャンペーンガール。電車やバスの車内広告にはモデルの姿が必ず見られます。
私たちの周りはどこを見回してもモデルだらけ。
一日に何百万も稼ぎ出し、20代にして年収数億ドルといったスーパーモデルゐ思い浮かべた人もいるかもしれません。一流品に囲まれた優雅な暮らしぶり。夫や恋人は有名人。華やかな交遊録…。彼女たちにまつわる伝説にため息をついている人も多いでしょう。パリやミラノのファッションショーで、颯爽とステージを歩く彼女たちの貫禄には圧倒されるばかりです。
スーパーモデルのブームが起こり、モデルという職業に対する周囲の認識は大きく変化しました。多くの人々にとって名前も知らない美しい人々 神秘的な存在でしかなかった彼女たちがベールを取り、大衆に素顔を見せるようになったのです。
広告の商品の陰に隠れ、直接スポットライトを浴びることのなかったモデルたちが、今、脚光を浴びています。名前を聞けばだれもが思い浮かべる…。そういった人気モデルが日本でも続々と誕生し、中にはアイドルタレント並みにメジャーになった人も。
モデル出身のタレントや女優さんも沢山存在します。しかし今、現役のモデルたちがゴールデンタイムの人気ドラマに出演し、俳優顔負けの存在感で視聴者を魅了しています。元来モデルという職業は「見せる」ことが仕事。彼女たちには、一言も喋らず、立っているだけでハッと人を引きつけてしまう、不思議な魅力が備わっているのです。
本書は、この魅力を深く掘り下げるために、10人の現役モデルさんたちに長時間取材し、プロポーション維持の秘訣だけでなく、“内の部分”にも迫りました。オーディションの思い出や詳しい仕事内容、そして人間関係やプライベートの過ごし方…。今、華々しい活躍をしている彼女たちがたっぷり聞かせてくれた興味深い話の数々、さらにモデル事務所のマネージャーやマスコミ関係者による様々な声から、業界のしくみやモデルたちの実情もまとめました。
モデルという仕事の大変さ、そして素晴らしさ…。最後までお読みいただければ、あなたにとって彼女たちは“ただ憧れているだけ”の存在ではなくなるはずです。そして「私もやってみたい、モデルになりたい 」。そう思ったら、ぜひ挑戦してみてください。あなたが見にまとう服が、手にする商品が、あなたの生き方が、大勢の人に夢を与える日が来るかもしれません。


(本文より抜粋)

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