勝 恵子
KEIKO KATSU
柔和な瞳のマイペース派。
充電期間を経て、確実なステップアップを。
『ニュースステーション』での経験
勝恵子さんが、『ニュースステーション』に起用されたのは、まだ学習院大学の学生だった頃。
「漠然と、マスコミに行きたいと考えてはいましたが、どうしてもキャスターになりたいという強い意思があったわけではなかったんです。
四年生の時、アナウンサーに絞って受けた就職試験は、各局全滅した。
「でも、アナウンサー試験がきっかけで、当時の『ニュースステーション』のプロデューサーに<やってみないか>と声を掛けられて。最初のうちは、番組に出てニュースを伝えるということがどういうことか、全然わかっていませんでした」
“個人的な考えだけでいろんなことをやってきた”当初に比べると、「今は、ニュースとして起きることに対して、自分の中で整理できるようになってきました。能動的に事実を見つめられるようになった、という変化は起きていますね」。
勝さん曰く、「その人の個性で伝えることを大事に考えている」『ニュースステーション』でキャスターを五年半務めたことは大きかった。
「『ニュースステーション』は私が学生でることを大きく買ってくれたわけです。昔は、天気予報は、いわゆる女性アナウンサーのv最初の仕事のような位置付けでしたよね。ですが、学生だった私をつかって天気を伝える事で、単なる天気予報にとどまらない、個性的なものになったと言えるかもしれません。伝える人間の個性で、ニュースって変わりますよね。多分ニュース番組としては初めて、単にアナウンサーが読むだけでなく、その人がどう感じたということも大切にした番組だと思うんです。久米(宏)さん、小宮(悦子)さん初め、多くの方に教えて頂きながら、そういう意識が培われました」
勝さんがよく言われていたことは<自分の中できちんと受け止めて伝えること>。
「どんな大きなニュースでも、小さなニュースでも、お天気でも同じことが言えます。だからこそ存在感があるし、その人がいる意味があるんだと思います」
最初は訳も分からずに仕事をしていたが、様々なスタッフに会ったり、経験を重ねていくうちに、「どんどんおもしろがれるようになった」という勝さん。
「例えば、夫婦別姓の問題を取材した時もそうでしたが、今まで自分が生活してきた中で感じたことをベースに、インタビューや取材をしていけるようになると、新たな発見もあったりして、とてもおもしろいんです」
そんな取材の時に心掛けていることは、「まず相手に関しての勉強は、できる限り一生懸命すること。それから、いかにその人の個性と、かつ興味あることを引き出すか。インタビューって難しいんです。差し障りなくきいていてもおもしろくないし、かといって踏み込み過ぎては失礼になるし」。
取材先の情報資料は、スタッフだけではなく、勝さん本人も集めて回る。まず資料に目を通し、頭の中で整理しながらインタビューの仕方などを組み立てていく。「後はその場ですね。違う展開になったらそっちを突っ込んでいく。最終的には、その時の状況判断が大切です。経験を積んで、ある程度なれていくことも必要ですね」。
その場の状況を瞬時に判断し、臨機応変な対応が迫られるのは、番組の本番中でも同じである。
「一緒に組むキャスターによっても状況が全く変わってきます。ですから、その方の喋るテンポや考え方などをなるべく早く察知して、話しやすい雰囲気を作らなくてはいけません。また、ゲストやコメンテーターがうまく話を展開させていけるように、助けるという役目もありますからね」
勝さんが現在担当している『ザ・ワイド』では、「コメンテーターの方の得意分野や話の展開の仕方が、ちょっと分かってきたんです。毎日の中で自然なリズムができてくるんです」
(本文より抜粋)
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